東日本大震災特設ページ
亡くなられた方のご冥福と、残された方の心の平安と生活再建、一日も早い復興をお祈りします。

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■書籍関連震災復興チャリティーページ ―作家(詩人)としてできることとして― 

「復興書店(震災復興チャリティー書店)」
 作家島田雅彦氏主催の震災復興チャリティー書店です。色んな作家さんのサイン本が買える上、売り上げは募金になるというサイトです。色んな作家さんのサイン本が欲しい方は是非! 私も参加させていただいています。出版社品切れ中の幻冬舎文庫、大和出版のメッセージ本も購入できますので、是非この機会に復興書店でご購入を♪

「hon for japan」
 仙台在住のプランナーサトウヒロユキ氏による被災地に本を贈る、個人プロジェクト。私も本を送りました。一般の方でも本を送れるので、是非ご参加を。




■被災地に必要な情報(読者さんより)■
2011年4月16日昼頃、mixiで読者さんより震災関連の切実な拡散希望を受け取りました。
拡散希望ということで、コピペOKとのことでしたのでそのまま貼り付けます。
ただし、いくつか【訂正すべき情報も含まれています】ので、最後まで読んで下さい。

【訂正】2011年4月17日18日(月)早朝、この日記は3月12日夜の日記です。
※2011年4月16日17日(日)昼〜17日18日(月)早朝、下記日記を4月16日昼の日記として広めてしまった方のために訂正を入れます。

■この日記をここに記載した経緯。
・2011年4月16日17日昼、mixiにて読者さんよりメッセージ。
・読者さんの2011年3月12日夜時点の日記を読む。
・切実な拡散希望として下記日記が記載されていた。
・私中園直樹が日付を確認せず、慌てて「4月16日昼の拡散希望日記」としてここに掲載
・上記流れです。
・お騒がせして、本当に申し訳ありませんでした。
・私のような人間が、震災後誤った情報を多数広めたものと思います。
・その謝罪の意味も込めて、この文章はこのまま残します。
・今後、情報を広める際には、確実に裏の取れた情報のみと慎重に行います。
・皆様には、私のような人間を反面教師としていただければと思います。

***【コピペ内容(ここから)】*****

特に知っておいてほしいこと
・これから夜になるとき。
阪神大震災で最後に最大に悲惨に襲った災害は、「治安悪化」による「人災」です。
大切な人を守ってください。
一人でいる人は、最寄りの知り合いと小さくても良いのでコミュニティを作りましょう。

・避難した女性の方。
絶対に一人で公衆トイレに行かないで。
便乗する性犯罪者がいます。
常に誰かと行動して、トイレも二人以上でいくようにしてください。

・赤ちゃんがいる方。
赤ちゃんの頭にタオルでも何でもいいので、クッションになるようなものを置いてください。
阪神大震災で、テレビが飛んできて死亡した乳児がいました。
彼の死を無駄にしないで下さい。

地震が起こったら、必ず窓を開けてください。そして、家にいる人は、今、お風呂に水をためてください。まだ、電気が通じる人は、ご飯を炊いてください。阪神淡路大震災の経験から、皆さんに伝えます。

X字の亀裂が入っているとこはすぐに崩壊するから注意!
携帯と充電器、ラジオ、ペットボトル水必要!ヒール履いてる人は折る!
食料は最低3日間は自立しなきゃいけない。トイレは基本ないからビニール袋を。
火事などの2次災害に注意!

パニックになったら周りもパニックになるからしゃがんで「落ち着いて!」と叫ぶ。
ストッキング履いてる女性はできるだけ脱ぐ。火傷したら広がります。
あとナプキンがいい止血帯になるから覚えておいてください。

安否確認はダイアル171!
できるだけ安否確認で電話は使わないで!救急ダイアルが混乱するから。

あったらいいもの
お金 水 ペンライト お菓子 携帯 応急セット ハンカチ ティッシュ

被災者のために持っている情報を無駄にしたくないので日記にコピペして拡散してもらえると助かります。
テレビのむこうだけをじっと眺めているだけではいけない。

屋内の場合
●家の中
・テーブルの下にもぐる(無理なら座ぶとんなどで頭を守る)
・ガラス片が危険なため、素足で歩かない。
・火の始末はすみやかに。

●デパート・スーパー
・バッグなどで頭を保護。
・ショーウインドウや売り場から離れ、壁際に。
・係員の指示に従う。

●ビル・オフィス
・机や作業台の下にもぐる。
・ロッカーなど大型備品の転倒、OA機器の落下に注意。

●集合住宅
・ドアや窓を開けて、避難口を確保。
・エレベーターは絶対使用しない。避難は階段で。

屋外の場合
●路上
・かばんなどで頭を保護し、空き地や公園などに避難。
・ガラスや看板などの落下に注意。
・建物、ブロック塀、自動販売機などには近寄らない。

●車を運転中
・ハンドルをしっかり握り徐々にスピードを落す。


これからの強い余震にも備えて。

被災された皆様の無事を祈ります。

***【コピペ内容(ここまで)】*****

***【訂正すべき情報(マイミクさんより)ここから】*****

・誤:風呂に水→NG(本当に必要な所に届かなくなる)
  ・正:最低限の量をペットボトルの口ギリギリまで入れ空気に触れないよう蓋を閉める。
(暗くて涼しい所なら3日はOK。飲料水としても使える)
・補足:水道管の破損等で濁った水が出た場合は飲まず、ご飯も炊かない。
(震災の影響で医療機関が機能していない場合があるため水分を摂らない&空腹より危険)

・誤:火の始末は速やかに
・正:最近のガスは揺れによって自動的に止まる場合が大半。
(揺れがおさまってからで十分間に合う)

・全体に対する補足:出来ることは備えること。
 ただし、買い占めではなく普段から防災グッズ等を少しずつ準備する。

***【訂正すべき情報(マイミクさんより)ここまで】*****

急いで拡散してくださった方、訂正もお願いします(汗)。
2011年4月16日17日(日)夕方、私中園直樹の責任です。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

※2011年4月17日18日(月)早朝、ここまでが2011年4月16日として発信していた情報です。
・お騒がせしてしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます。

 ※2011年4月18日(月)夜、我ながら酷すぎて自分をぶん殴りたい気分です……。
 ・思い出しうる限り、人生最大の失敗です……。
 ・「これが震災当日だったら、誤情報を広めてたかもしれない」とゾっとします……。

 ●二度と同じことを繰り返さないために、今回(4月17日〜18日)の自分を分析しました。
 1、【17日昼】拡散前の日付確認漏れ―【原因(A)】切実さに「すぐ広めなきゃ」との焦り。
 2、【17日昼〜18日夜】日付の勘違い―【原因(B)】思い込み、焦り、睡眠不足の疲れ。
 この2つが重なったことにより、今回ようなことになってしまいました。

 【上記より肝に銘じるべきこと】
 (A)情報を広める時には、どんな切実な内容であも必ず一旦気持ちを落ち着けて確認。
 (B)日付を付ける際には、どんな焦っていても疲れていても必ず確認する。

 ●ここまで酷いミスをする方は私以外いないかもしれませんが、反面教師にしてください。



■以下、ささやかながら中園直樹より被災者の方々、被災者を応援されている方々へ贈る詩2編です。
・1編目「電柱」は大和出版さんと視点社さんにご連絡、快く無料公開の許可をいただきました。
・2編目「支え」はツイッターでつぶやき、リツイートされたことで、このHPに2011年4月15日に発表。
・私は東京でしたが、大災害に混乱、ページ作成までにここまで時間がかかってしまいました……。
・私にできることはこれくらいしかありませんので……。――2011年4月16日 中園直樹・著――
■詩「震災後の子供達(2編)」を追加しました。――2011年4月30日 中園直樹・著――
■詩「けれどそしてそれでも」を追加しました。――2011年5月14日 中園直樹・著――
■詩「浮き足」を追加しました。――2011年6月25日 中園直樹・著――
■詩集『命が危ない 311人詩集 ―いま共にふみだすために―』(コールサック社)
 第十一章「東日本大震災・津波など」/第十二章「原発」等
 の情報を追加しました。――2011年8月6日 中園直樹・著――
■詩「願い」を追加しました。――2011年8月13日 中園直樹・著――
■詩集『命が危ない 311人詩集 ―いま共にふみだすために―』(コールサック社)
 出版記念会プログラム、会の様子等追加しました。――2011年11月12日 中園直樹・著――
■詩「喉元すぎても」と、カナダの支援記事を追加。――2012年3月03日 中園直樹・著――



電柱

早朝 ベランダに出る
寒いけれど心地よい外の空気
吐く息が白い

顔を上げると
まだ明け切らぬブルーグレーの空
道路を挟んで こちら側と向こう側
影絵のような電柱が二本
ややたるんだ何本もの電線で
電柱が繋がっている

ふと気づく
電柱は独り立っている
けれど電線で繋がっている
なぜだろう
ただそれだけのことに心打たれ

   *初出―『たった一人でがんばっている君へ』(大和出版)題名追加―

■詩集『しんかい動物園(新世紀の詩人1000行B)』(視点社)より―


支え

強制的に
心に癒えぬ傷を
負わされてしまった
ボクら……

けれど
だからこそ
世界中の人々と
想いの糸でつながることができる
目に見えずとも
届かずとも

強引でありがた迷惑な
コトバの暴力で
傷口を抉られ続けてきたボクらは
そんなささやかなものに

 支えられるんだ



震災後の子供達(2編)


1、かえりたい

バンクーバーからふくしまきてたのしかた
じしんでてんこうホーシャノーいじめられる
カナダとちがてせんせいたすけてくれない
カナダピンクシャツデーいじめなかた
にほんピンクシャツデーない
いじめなくならない

つなみじしんいじめにほんぜんぶこわい
カナダかえりたい


2、見捨てられた子供

今日本中が震災で大変なんだから
いじめ程度で甘えるんじゃない!

 お父さんお母さんもう無理です……

世界中考えたら戦争に災害
何も食べられずに死んでいく子がいるんだ!
甘えるんじゃない!

  ゴメンナサイ モウ ムリデス
    ……サヨウナラ



けれどそしてそれでも

東日本大震災で
三万人近くの方々が亡くなったからと言って
日本の自殺者数毎年三万人以上という現実が
なくなったというわけでは決してない

けれど
当日の徒歩帰宅の途中
続く余震の中でおびえながら
連日繰り返し見続けた当日の映像
全て流され瓦礫の山となったあの街々
身内を亡くされた方々の痛切な嘆き苦しみ
胸が痛み激しく心を揺さぶられ
「自らなすべきこと以外決して動かない」
そう決めていたぼくですら
「今は無理をしなければならない時」と
行動を起こしていた
なすべきことが増えた結果
借財覚悟で行動せざるを得なかった

それでも
いつも大きな問題の陰に隠れて
見捨てられる命があることを
常に見捨てられる側にいたぼくだけは
決して忘れてはならない



浮き足

震災以来
何をしていても
片足が浮いているような気がする

恐らくぼくだけではなく
多くの日本人が感じているだろう

けれど
日本中の心が被災した中でも
ぼく達は
仕事をし
食事をし
睡眠をとりと
生活していかねばならない

容赦ない現実からの心の復興のため
立ち止まるわけにはいかない

本来立ち止まって
考えなければならないところを
考えながら
走り続けなければならない



・題 名「命が危ない 311人詩集 ――いま共にふみだすために――」
・発 行 2011年08月11日
・編 者 佐相憲一・中村純・宇宿一成・鈴木比佐夫・阿久津歩
・発行者 鈴木比佐夫
・発行所 株式会社 コールサック社
・定 価 2000円+税

●この詩集は元はもうすこし少人数で編まれる予定でした。
 ですが、3月11日に東日本震災が起きたことで募集人数が311人に増やされました。
 こうして発行日も延期され、311人の詩人が参加されたことで完成した詩集です。
 多くの著名な詩人の方々が、東日本大震災も含めた「命」についての詩を掲載されています。
 そのため、ここに記載させていただきます。

○第一章「こども」
○第二章「仕事、世の中」
○第三章「動物、草花と共に」
○第四章「自死ということ」 ―詩「ピンクシャツデー」中園直樹:掲載―
○第五章「病気も老いも生きぬいて」
○第六章「農村、山里にて」
○第七章「レクイエム」
○第八章「戦争と平和」
○第九章「歴史と自由」
○第十章「考える、感じる」
○第十一章「東日本大震災・津波など」
(T)東日本大震災の状況、(U)東日本大震災をこえて、(V)過去の災害
○第十二章「原発」
(T)原発と文明、(U)全国の原発、(V)福島原発
○第十三章「願いと祈り」
○結びの詩



願い

深い傷を縫い合わせるためには
その傷口をしっかりと
観察しなければならない

ソレは大抵
激しく痛み疼く
最も目を背けたいモノ

だけどそのままにしていると
いつまで経っても前に進めない

タイミングも重要
「今なら大丈夫」
それは本人にしかわからない

日本中に
深い傷跡を残した
3・11からたった5ヶ月

未だその渦中で
それどころではない人も多くいる
一生無理な人もいるだろう

けれどできることならいつか
皆が乗り越えられることを
心から願う



・題 名「命が危ない 311人詩集 ――いま共にふみだすために――」
・発 行 2011年08月11日
・編 者 佐相憲一・中村純・宇宿一成・鈴木比佐夫・阿久津歩
・発行者 鈴木比佐夫
・発行所 株式会社 コールサック社
・定 価 2000円+税

●2011年11月12日開催・出版記念会「プログラム」
・司会:佐相憲一(編者&呼びかけ人)
・開会の言葉:鈴木比佐夫(コールサック社代表)
・記念公演:@中村純(詩人)「いま、いのちを考える」
 A原田勇男(詩人)「東北から思うこと」
・詩朗読とスピーチ(アンソロジー参加詩人など):@下村和子A木島章B浅見洋子C朝倉宏也D山本衛E星乃真呂夢F井上優G日高のぼるH酒木裕次郎Iたけうちようこ(鳴海英吉)J尾内達也(ヴァレリー・アファナシェフ)K結城文&モーレンカンプふゆこL鈴木文子M山田ようN中園直樹O山本聖子P平井達也*うおずみ千尋ほかスピーチ
・踊り:郡山直

●会の様子
・詩集の性質上、東北からの参加も多く、改めて震災や原発について考えさせられました。
・私は「信念」の関係上、自身のテーマ以外の作品を活字(書籍)として出版できません。
・多くの方々が、そんな私の分まで震災や原発を真剣に考え、作品を作られていることに感謝しています。
・参加詩人の方々が仰られていた通り「喉元過ぎれば熱さを忘る」にならぬことを切に願っています。




喉元すぎても

はるか昔から
自然と共に生きてきた列島の人々
各地に石碑や言い伝えが残されている

過去の大災害の経験を
構成の子孫に伝えるため
被害に遭った当時の人達が
こういうときには注意しなさいと
多くの犠牲と悲しみを忘れぬように

当時は科学的知識はなかったけれど
現在でも専門知識のない
漁師など自然の中で働く人々は
天気予報より的確に
天候を言い当てる

どんなに科学技術が進んでも
自然の引き起こす自然災害の前に
人は無力を痛感させられざるを得ない

地震 津波 台風
自然災害だけではなく
どんなことに対しても人は
喉元すぎても決して熱さを忘れず
痛みを知る人々が残したものを大切に
生きていかねばならない


『バンクーバー経済新聞』2012年03月01日の記事
「3・11、被災地支援イベント開催へ−バンクーバーの日系コミュニティーが再集結」
※2011年2月より、カナダの学生2人発、世界的いじめ反対運動(75カ国参加)「ピンクシャツデー(毎年2月最終水曜)」を日本に広め始めた関係で、カナダの方とつながりができ、この記事にあるイベントを教えていただきましたので、ここにご紹介させていただきます。実は2月最終水曜「ピンクシャツデー」の前に、上記リンクから見れるイラストが届いていたのですが、どう考えても被災して避難先でいじめに遭っている子供達のためにも、日本の著名人から一般人まで多くの方々が真剣に頑張っている直接的な被災地支援よりも、多少名前の知られている日本人としては私一人ぐらいしか毎日寝る間を惜しんで普及活動に動いている人間がいない世界的いじめ反対運動「ピンクシャツデー」を日本に紹介し、日本初となる「ピンクシャツデー当日イベント開催」の方を優先する方が大切だろうと考え、「ピンクシャツデーがが終わってからアップする」という約束をしていました。1年間無理に無理を重ねて普及活動を続けた結果として、仕事でもピンクシャツデー普及でも小さなミスを連発するほど疲れていたこともありましたし。そうすると、ピンクシャツデーが始まってから毎年日本語でカナダのピンクシャツデー情報を日本語で紹介し続けている『バンクーバー経済新聞』で、同じイラストが紹介されているのを発見しました。そこで、直接画像を紹介するよりこの記事を紹介した方がわかりやすいだろうと、この記事へのリンクとさせていただきました。

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