書評掲載紙、誌
トップへ
小説の目次へ
詩の目次(去年以前)へ
詩の目次(今年)へ
目次 (目次をクリックするとその項目に移動できます)
@「週刊読書人」
A「宮崎日日新聞」
B「あんてな」
C「神奈川新聞」
D「週刊読書人」(今回は書評ではなく記事です)
E「詩人会議」
F「詩人会議」
G「an」
●「週刊読書人」2002/03/01号(2002/02/22発売) 出版社「読書人」 定価230円
<『週刊読書人』とは>
書店、出版業界、図書館関係者、教師、読書愛好家、知識人などが購読する、信用度の高い書評新聞。
補)大きめの図書館には入ってると思いますので、閲覧できると思います。
<書評>
「題名」 「共感」を真のテーマに
「副題」 重いテーマを扱いながら清々しささえ覚える
「本文」
オシャレな装丁と、「オルゴール」というストレートで一見古風なタイトルに惹かれて、フランスの現代小説、たとえばジャン=フィリップ・トゥーサンを読むような感覚を予想して読み始めた。
高校から既に高度な抽象概念を駆使して、思惟する能力を身につけさせる哲学教育の伝統が「パンセ」の国にはあるらしい。老子のように人生を引いた視線から――あたかもカメラのアングルを引くように――日常の生活だけでなく、精神をまでも眺めてみる。その暗箱のような装置が、トゥーサンが当時の文学に持ち込んだ新しさだった。
読み終わって、トゥーサンとは全く逆の視点から書かれたこの小説もまた、帯の若い読者の声にあるように「ずっと物語のことが頭に残って」虜になるような不思議な魔力を持っている。
実際、この小説は本になる前に、インターネットで公開されたり、教育実習を通じて既に多くの読者を獲得しているのだという。テレビドラマのシナリオ――というより、ラジオドラマの朗読に向いていると思うのだが――のような、無駄のないアップテンポな文体と、研ぎ澄まされた透明な会話、緻密な構成魅力かとも思ってみるのだが、それだけではなさそうだ。
思春期にある人でなくても、この時代を生きる人間なら誰もが気付いているのに、目には見えず、手で触ることもできない大切なもの。この小説は、その大切なものの存在に触れているという確かな手応えがあった。
「いじめ」と「自殺」という当事者にとっては最も残酷で、重いテーマを扱っているのだが、読み終わって清々しささえ覚えるのは、「救い」があるからだ。この小説の登場人物たちは皆、喪失感を抱えて生きている。そして結果的には、誰もが癒されることなく挫折している。失敗した人たちの懺悔の記録と言ってもいいくらいだ。
主人公の「吉田君」はもとより、語り手の「ぼく」も結局、自殺と言う最後の手段から親友の救済に失敗してしまう。かつていじめられっ子でいじめをする側の「石米君」もその悪循環から立ち直れず、「吉田君」の母親も息子を喪った。
それにも関わらず、いや、それだからこそ「救い」があると言える。それは著者が、「共感」を本当のテーマとして書ききっているからだ。若い読者はそこに惹かれ、受け留めるのだと思う。言葉だけの大人たちのように教訓的でも、啓蒙的でもなく、恐らく自身も血ヘドを吐く苦しみの中で到達し、伝えようとした大切なものの存在のエッセンス、結晶のようなものがこの作品なのだろう。著者にとっての「パンセ」だ。
この小説の冒頭で「ぼく」と「吉田君」を見えない糸で結び付けたオルゴールには、ゼンマイがなく、金属板の上で反響させて初めて音楽が流れる。「ぼく」のためにクリスマスのメロディーを聴かせてみせるのだが、「吉田君」自身はその音色に癒されることはない。結末を暗示して深い悲しみを湛えている。(46判・一三二頁・八〇〇円・4−8355−3224−4)
(『週刊読書人』さんには許可を得て掲載させていただいております)
●「宮崎日日新聞」2002/11/03
●「あんてな」2003/01/vol.05 発行・編集/株式会社ネオメディア
<『あんてな』とは>
「カキンコ・ケータイマガジン あんてな」
関東甲信越のampm(コンビニの)店内に置いてある、毎月1日発行の無料携帯電話マガジン。
「編集部オススメの心にしみる1冊」というページに1位から5位まで表紙の写真付きで5冊紹介されており、その中の「3位」として簡単な書評付きで紹介。
●「神奈川新聞」2002/12/22
「神奈川新聞ブックガイド2002(今月おすすめの一冊)」という欄に八冊、表紙の写真付と簡単な書評付きで紹介。その中の一冊として紹介されています。
「上記で紹介している本は右書店にてお求めになれます」と、神奈川県内の書店が紹介されています。
「有隣堂(本店書籍館)」「紀伊國屋書店(横浜店)」「北野書店」「有隣堂(藤沢店)」「サクラ書店(平塚ビル店)」「島森書店(鎌倉本店)」「栄松堂書店(横浜ジョイナス4F店)」「平坂書店(モアーズ店)」「有隣堂(厚木店)」「(小田原ブックセンター)伊勢治書店」
●「週刊読書人」2003/09/05号 出版社「読書人」 定価230円(今回は書評ではなく記事としての掲載)
<『週刊読書人』とは>
書店、出版業界、図書館関係者、教師、読書愛好家、知識人などが購読する、信用度の高い書評新聞。
補)大きめの図書館には入ってると思いますので、閲覧できると思います。
「見出し」 書店からの情報で読者を獲得 群馬県・文真堂書店の長井正伸氏に聞く
「小見出し」 年間二千冊以上販売された『オルゴール』
「小見出し」 書店員の生の声が面白さをアピール
このような記事の中に、文真堂書店02年7月〜03年6月売上順位のランキング表、店頭での陳列模様の写真と共に、『オルゴール』と『星空マウス』が表紙写真と簡単な解説付きで紹介されました。ちなみに『オルゴール』は12位でした。
●「詩人会議」2004年11月号 出版社「詩人会議」 定価800円(+税)
「書評」のページに、私と同じく会員の長居煎さんの小説集『ジュゴンのへそ』(壁天舎¥1000)の書評と『ピエロで行こう』の書評が二段組で半ページずつ掲載されました。この二編の書評は会員の葛原りょうさんが書いています。
●「詩人会議」2008年03月号 出版社「詩人会議」 定価800円(+税)
「書評」のページに、『たった一人でがんばっている君へ』の書評が、二段組の半ページで掲載されました。この書評は会員の長居煎さんが書いています。
●「an weekly」首都圏版2008年04月28日/MON/No.17 出版社「株式会社インテリジェンス」 税込100円
アルバイト情報誌「an」の「アンイチオシ! エンタメトピックス!」のページで、『チョコレイトの夜』が紹介されました。
向こうから取り上げてくれると「ああ、応援してくれてる人いるんだなあ。苦労して書いて本当に良かった」と思えました。
紹介の最後で「誰にも真似できない感性で書かれてる作品」と書かれていたので、記者さんが本当にちゃんと読んで感動してくれたから載せてくれたんだろうなと思えて、非常にうれしかったです。
ちなみに、同じページで紹介されていたのは、MOVIE『少林少女』、DVD『リチャードホール永久保存版』/『転々 プレミアム・エディション』、CD『どんなに遠くても…』(JUJU)/『アメあと』(w-inds.)、GAME『夢ねこ DS』、FOOD『ドルチェ ミルフィーユ』、GOODS『Baby-G』/「<ブラビア>ワンセグ『XDV-D500』」でした。