友人♪詩人「葛原りょう」歌人「高坂明良」♪紹介

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♪目次♪

   ・知り合ったきっかけなど
   ・「私から見た」葛原りょう(高坂明良)君(←クリックするとすぐ移動できます)
   ・詩集情報(←クリックするとすぐ移動できます)
   「葛原りょう×高坂明良公式サイト」(←クリックすると彼のサイトに移動できます)
   「葛原りょう×高坂明良公式ブログ『丘のうえ工房「ムジカ」』」(←クリックすると彼のブログに移動できます)

♪知り合ったきっかけなど♪

 一作目の『オルゴール』出版後、詩も書いてた私は、詩の世界に興味を持ち『詩人会議』に入会しました。それからしばらくした頃入会してきたのが彼、詩人「葛原りょう」君でした。彼は既に詩の世界では若手有望詩人として注目されはじめていたのですが、最初私は彼のことを「ただ上手い詩を書くだけの詩人」ぐらいにしか思っていませんでした。その頃、私の最も敬愛する朗読詩人(語り部)、武力也(ブリキヤ)さんはまだ生きており、当時の私には武力也さんの存在が眩しすぎて、他の詩人がほとんど目に入っていませんでしたので。

 りょう君もに武力也さんに刺激を受けて朗読に力を入れ始めたのですが、彼のある朗読を聴いた日から、私は彼に対する見方を改めざるを得なくなりました。その時彼が朗読したのが、彼の詩『チョコレイトの夜』でした。それまで色々な詩の朗読会に通っていた私が「初めて詩の朗読で武力也さんの朗読に近いほどの感動を覚えた」そう思わせられるほどの朗読であり、そう思わせられるほどの詩でした。

 それから、私は彼の詩に注目し、彼とよく話すようになりましした。そうして彼を知れば知るほどに、彼の詩や彼の存在は、私の読者でもある多くの一般の方々の支えにもなると感じるようになりました。敬愛する武力也さんの存在と同じように。次第に私は「このまま彼を狭い詩の世界だけに埋もれさせておくわけには行かない」と感じるようになりました。

 そして2004年の12月、武力也さんが急に亡くなってしまい、私は武力也さんの存在を世の中に伝えるために、小説『チョコレイトの夜』の原案を書き始め、そこにりょう君のことも入れました。詩の世界で注目されても一般に知られることは少ないので、二人のことをよく知る私が、詩などに縁の無いような一般の方々まで二人の存在を伝えなければならないと感じられたからです。

 武力也さんは生きてさえいれば、狭い詩の世界にとどまらず、今頃日本中に知られていたと思うのですが、亡くなってしまいました。りょう君の才能は群を抜いていますし、多くの人の支えになれる詩を書けるので、世間に知られさえすれば大きく羽ばたけるはずなのですが、彼は私や武力也さんと違って恵まれすぎた才能が災いして狭い詩の世界に縛り付けられ、一般に知られないまま終わってしまう危険性も高いように感じられたため、この社会のために出来る限り彼が世に出る手助けをしなければならないように感じたのです。

 そのため、小説『チョコレイトの夜』にりょう君の詩を使い、最終的に小説の題名にも彼の詩の題名『チョコレイトの夜』をそのまま使うことにしました。私の小説に登場させる程度で彼の才能を羽ばたかせる手助けになれるかどうか疑問なのですが、今の私にできることと言えばそれくらいですし、私の小説の読者の方々にも、武力也さんの存在が、りょう君の詩が必要に感じられますので。


♪「私から見た」葛原りょう(高坂明良)君♪

 見た目はちょっと中原中也似の、いかにも「詩人」という言葉の似合う風貌で、酷いアトピーさえなければモデルもできるのではないかと思えるほどスタイルもいいです。また、詩の腕が一流であるにも関わらず、難しい詩の良く分からない私の心に届くような詩も多く書きます。朗読も、一度聴けば忘れられなくなると思います。朗読バンド「ムジカマジカ」(朗読/ピアノ/バイオリン/パーカッション)を組んで、精力的にライブ活動を行なっており、多数の動画がYouTubeから聴けるようになっています。それは彼の魂の叫びなのですが、それでも、あくまで美しく切ない詩の朗読なのです。今以上に広く世間に知られ始めたら「朗読王子」なんて言われ出すかもしれません(笑)。
 一緒に同人誌を出したり、朗読をしたり、酒を酌み交わしながら本音で文学について語り合う大切な友人です。2012年02月に出版した私の第一詩集『しんかい動物園』(視点社)では、「詩人:葛原りょう」として栞文(詩集の説明文/二刷以降は『解説』)を書いてくれています。

 詩の世界で出会ったもので、歌人「高坂明良」としての面はあまり良く知らないのですが、歌人「高坂明良」としては福島泰樹さん主催の「月光の会」に所属し、世界の詩人が集まった「東京ポエトリー・フェステバル2008」で、日本を代表する歌人の一人として朗読したりもしています。


♪詩集情報♪

『朝のワーク』葛原りょう(書肆青樹社)1800円(+税)
 詩集を出すという話を聞いた時、私はすぐに「『チョコレイトの夜』入れてほしい」と頼み、入れてもらえました。
 また、私の小説『チョコレイトの夜』の題名はこの詩集の中の彼の詩『チョコレイトの夜』から取っています。
 小説『チョコレイトの夜』では、彼の詩『チョコレイトの夜』をそのまま引用し、他にも多数の言葉をこの詩集の中から引用しています。
 非常に評判も良く、私もお気に入りの、とてもいい詩集なのですが、書肆青樹社版は既に出版社に在庫も無く、増刷の可能性もほぼないため、残念ながら手に入らないと思います。

『朝のワーク』葛原りょう(文芸社ビジュアルアート)1200円(+税)
「文芸社VA出版文化賞2007」の「ポエトリー部門」の「最優秀賞」を受賞し、書肆青樹社版には入ってない詩を追加。リニューアルされて再販!

『魂の場所』葛原りょう(コールサック社)2000円(+税)
 第18回「日本詩人クラブ新人賞」と、第58回「H氏賞」詩の世界の芥川賞)にノミネートされた詩集です。
 惜しくも受賞は逃したものの、ノミネートの段階で両賞とも推薦者数トップとなり、注目を集めました。
 多くの有力な詩人の支持を集めてエントリーされたものの、審査員の判断は違っていたようです。
 私の小説『チョコレイトの夜』と同じ2007年の12月発売です。
 こちらは、コールサック社に大きな期待を受けて出された詩集です。
 ただ、詩集としてはかなり多めの部数を出版するのですが、「詩集は売れない」というのが出版業界の常識ですので、小説と比べると部数は圧倒的に少ないです。
 絶対に欲しいという方は早めに購入された方が良いと思います。
 第一詩集『朝のワーク』のように、すぐに在庫切れになるような事も考えられますので。

 以上、詩人の葛原りょう(歌人の高坂明良)君の紹介でした。


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